9.18事件のビデオ流出事件における危機管理体制について

 2010年11月10日

 9.18事件のビデオ流出事件における危機管理体制について

 尖閣諸島ビデオ流出事件の捜査は、2010年11月10日現在、職員の口頭聞き取りを終了し、Googleとネットカフェに情報提供を求めている段階だ。情報流出事件は多々ある中、これだけ大規模な捜査網が敷かれるのは、日本のインターネット史上初であろうと思われる。

 You Tubeへのアップロードは最終的にはインターネット経由であることは間違いないので、IPアドレスとアクセス時刻を確定し、その時点で当該IPアドレスを割り当てられていた端末を特定することは可能であろうが、それでただちに犯人逮捕につながるとは限らない。

 ファイヤウォール/Proxy内からのアクセスであった場合、Proxyのログを査閲する必要があるのだが、これを正しく保管して開示できるようになっている組織であるとは限らない。

 「ログはありません」と言われれば、それ以上追求することは困難だ。改めて捜査令状を取り、ファイヤーウォール/Proxyサーバーのハードディスク等に対するフォレンジックを行う必要がある。

 そして、端末を特定できた場合、個人用端末ではなく、社内共用PCであった場合、該当時刻にどのユーザーが操作していたかの特定も必要になる。

 こうしたことを想定した場合、今回の捜査はかなりの長期戦になる可能性があることは覚悟しなければならないだろう。

 by ウイルス対策ニュース ・ドットネット

区切り

 犯人探しには「探さないでほしい」という意見が多いようですが、この問題はいったいどういう決着を迎えるのでしょうか。目が離せないですね。

 (開運編集部 F)    タイトル 危機

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