欧州のパーティー伝説、科学者が検証

2010年12月21日

 欧州のパーティー伝説、科学者が検証

 パーティー・シーズンならではの欧州の「都市伝説」に科学者たちがメスを入れた。15日、英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」に掲載された。


 ■「美容には睡眠」は本当  

 パーティーで自分をはつらつと魅力的に見せたかったら、メークも化粧液も若返り術も要らない。最も効果があると科学者たちが太鼓判を押すのは、誰もが知っている普通の方法、睡眠を十分にとることだ。  

 スウェーデンの科学者チームは18〜31歳の男女ボランティア23人を対象に、8時間睡眠後と、連続31時間、睡眠せずにいた後の写真を撮影した。どちらの場合も全員メークはなし、髪の毛は下ろして、顔を洗って男性はひげをそった後、「普通の表情で」という指示を受けて撮影に臨んだ。  

 こうして撮影された計46枚の写真を、何の指示も受けていない別の65人のボランティアにランダムに見せた。こうして、同一人物の写真で不健康そうなほう、魅力的でないほう、疲れて見えるほうを選んでもらった結果、それぞれ6%、4%、19%の割合で、睡眠不足の写真のほうが「不評」だった。


 ■「こってりメニュー+お酒=消化不良」は誤解

 「こってりメニューを食べながらアルコールを飲むと消化不良を起こす」という説は誤解なようだ。スイス・チューリッヒ大学病院のチームは20人のボランティアを2つに分け、ワインあるいは紅茶と一緒にチーズフォンデュを食べてもらった。さらに1時間半後、それぞれのグループにチェリー・リキュールあるいは水を飲んでもらった。  

 その結果を比較したところ、アルコールを飲んだグループのほうが消化の速度はずっと遅くなり、アルコールを飲むほど食欲は減退していったが、かといってアルコールを飲まなかったグループよりも胸焼け、げっぷ、腹部膨満感を示したというような違いは見られなかった。


 ■ティーン・スピリット伝説  

 デンマークの若者たちがよく言う「アルコールに足を漬ければ酔える」という変わったパーティー伝説を、同国の医師3人が、実際に自分たちの足を漬けて検証した。  

 ピーター・クリステンセン医師(Peter Lommer Kristensen)ら同僚3人は、安物のスロバキアウオッカ3本分を満たした洗いおけに自分たちの足を3時間、浸しながら30分おきに血中アルコール濃度を測った。  

 クリステンセン医師によると「最初はちょっと陽気になった気分がして、笑いがこみあげ、言い伝えは本当なのかと思った」が、それはおかしな実験をしているというシチュエーションのせいだけだったようだ。実験の結果、切り傷や擦り傷、足に病気がある場合は多少しみるかもしれないが、「皮膚はアルコールに対するバリアが大変強力」であることが証明された。(c)AFP  

 AFPBB News


区切り

 大まじめに検証しているところが面白いですね。アルコールに足を漬けると酔えるという都市伝説にも答えがでたようですね。

 (開運編集部 F)    タイトル 都市伝説


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