早婚を禁じる法案に反対するイエメン女性たち

2010年03月23日

 早婚を禁じる法案に反対するイエメン女性たち

 【3月22日 AFP】イエメンの首都サヌアSanaa)で21日、

全身を覆う黒いベールのアバヤ姿の女性たちが議会前に集結し、

17歳未満の女性の結婚を禁じる法案に抗議した。

 女性たちは、法案に反対するイスラム教聖職者の呼びかけに応じて、

バスに乗って集団でやってきた。AFP記者によると、

「アラーが許したことを禁ずるな」、

「人権や自由をたてにシャリア(イスラム法)を侵害することは止めろ」

などと書かれた横断幕をかかげていたという。

 2009年8月に提出された婚姻法の修正案は、17歳未満の女性、

18歳未満の男性の結婚を禁止する内容だが、反対派の激しい抗議にあい、

棚上げ状態となっている。

 中東の貧困国イエメンでは、

農村地域を中心に子どもの結婚は珍しいことではない。

両親が極貧なため8歳の女児が嫁に出される例もある。

 前年に12歳の既婚少女が出産時に母子ともに死亡した事件は、

海外でも報じられ衝撃を与えた。

 婚姻修正法案の抗議運動に参加した女性の1人は、

イエメンの人権団体に属する女性の多くが40歳以上で結婚もしていないと皮肉る。

氏族社会の慣習が根強いイエメンでは、一定の年齢を過ぎた独身女性を

見下す傾向がある。この女性は、「大学に通う女性にも結婚できない者は多い」と

主張する。

 この日、議会前には修正案を支持する人権団体の女性グループもいたが、

反対派の女性グループの圧倒的な多さに退散を余儀なくされた。

 イエメンの女性権利団体「Women National Committee」の

Houriya Mashhour副委員長は、

「8歳や9歳の少女たちを結婚させるのは理不尽で、

イエメンの重要な問題だ」とため息をついた。

(c)AFP/Jamal al-Jaberi

 by AFPBB News

区切り

 国、社会、宗教によってまったく考え方が違うにしてもその原因が「貧困」

ということだとすると問題は深刻ですね。

先日聞いた話ですがインドのある地方では、

女の子が生まれると親が赤ちゃんを殺してしまうという恐ろしい話がありました。

それはインド社会が嫁に出すときに親が負担する持参金や支度金のような

制度を悲観してということのようですが、なんとも信じられないような話です。


 (開運編集部 F)  タイトル 結婚

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