超人気パワースポット！願いが叶う「サターンの椅子」…神戸

2010年11月23日

　超人気パワースポット！願いが叶う「サターンの椅子」...神戸

　婚活、少子化、就職氷河期...。何かとストレスの多い現代社会を乗り切ろうと、兵庫・神戸市のパワースポットが若い女性を中心に人気を集めている。北野通りの異人館街にある山手八番館に置かれた「サターンの椅子（いす）」は、座れば願いがかなうと言われ、テレビで紹介された今年５月以降、休日には多くの観光客が殺到。"星に願いを"ならぬ"イスで願いを"。本紙記者も祈りを込めて腰掛けてみた。　

　歌手・安室奈美恵（３３）と、お笑いコンビ「ロンドンブーツ１号２号」田村淳（３６）が、今年の正月を米アリゾナ州にあるスピリチュアルスポット・セドナで過ごし、火が付いたパワースポットブーム。２人は破局してしまったが、恋愛や仕事、将来への不安から、わらにもすがるような思いを抱く人は多く、神戸にも"お祭り状態"が続く人気スポットが誕生した。　

　神戸の異人館「山手八番館」に観光客が集まり出したきっかけは今年５月の日テレ系「ザ！　世界仰天ニュース」の放送。人生に絶望した女性が、豊穣（ほうじょう）の神様「サートゥルヌス」がモチーフの「サターンの椅子」に座り、その後、結婚、就職が決まるなど人生が１８０度変わった話が紹介された。直後の５、６月の週末は４時間待ち。スタッフは対応に追われた。　

　異人館をまとめる「うろこの家グループ」のスタッフ・斉藤有希さん（３３）は「去年の５月はちょうど新型インフルエンザで閑散としていたのに、まさか１年後にこんなことになるとは」と驚きの表情を浮かべる。　

　ブロンズ像や絵画が飾られている部屋の中に左右に分けて置かれた「サターンの椅子」が２脚。向かって右側が女性用、左側が男性用と決まっており、外のにぎやかさとは反対に静かな時間が流れる。イスに座ると自然と穏やかな気持ちになり、その点が開運ポイントか。次を待つ来場者がいるため、座っている時間は３０秒にも満たなかったが、スタッフにせかされることもなく、記者はしっかり健康をお願いできた。　

　実際、幸運を手にした人からの反響もあり、「就職できました。結婚しましたというお便りを３０通ほどいただきました。お礼にもう一度来てくれる方もいます」と斉藤さん。現在はやや落ち着いたが、それでも週末平均で７００〜１０００人ほど来館。「ルミナリエ（１２月２〜１３日）期間中は混雑するかもしれませんね」と、クリスマスシーズンに向け集客に期待する。　

　また、近隣の旧パナマ領事館には２頭の馬「シーホース」がおり、頭に触れると願い事がかなうと言われ、うろこの家には「イノシシの鼻をなでると幸運に恵まれる」と言われる「カリドンの猪」が鎮座するなどパワースポットがずらり。

　　最後に記者が北野天満神社でおみくじをひくと、「末吉」の文字が...。願いごとがかなうかどうかは、本人の今後の努力次第！？　

◆全国の主なパワースポット　

▼明治神宮・清正井（きよまさのいど）（東京・渋谷区）　
　戦国武将の加藤清正ゆかりの井戸。画像を携帯電話の待ち受けにすると幸運が！？　

▼気多（けた）大社（石川・羽咋市）　
　縁結びの神様。願い事をメールで受け付け、本殿に奉納後、焼納される。　

▼安井金比羅宮（京都・東山区）　
　お札（ふだ）に願い事を書き、巨石「縁切り縁結び碑（いし）」の穴をくぐり、碑に札を張り付ける。さまざまな悪縁を断つとか。　

▼金持（かもち）神社（鳥取・日野郡）　
　「かねもち」と読め、金運・開運祈願で有名。使い古した財布のお焚（た）き上げも。　

▼阿蘇山本堂西厳殿寺（さいがんでんじ）奥之院（熊本・阿蘇市）　
　本尊から伸びる５色のヒモに、願いたい色のヒモを結ぶと願いが届くといわれる。　

▼斎場御獄（せいふぁーうたき）（沖縄・南城市）　
　沖縄の始祖「アマミキヨ」が造ったとされる世界遺産。自然崇拝の要素が強く、大地のエネルギーを得られる。

　スポーツ報知